研究開発

ワキ製薬の研究開発体制について

ワキ製薬株式会社は2011年に研究開発部門を設立し、自社研究ならびに外部研究機関との連携を強化いたしました。それに伴い、研究体制がしっかりと確立され、ワキ製薬株式会社の本社機能で知的財産の一括管理などを行うようになりました。また研究の提案なども本社から研究開発部へ行うようになりました。

研究開発部では、『ユーザーが満足し喜んでいただける製品と健康に役立つ革新的素材の探求』を継続的に行うための、R&D体制の整備と革新的成分の開発を実現するために、基礎研究の立案であったり、自社内で対応できない研究部分に関しては、外部の大学研究機関や研究専門企業と連携して研究を進めています。

製薬メーカーとして新規機能性成分の研究開発に掛ける思いは強く、世界に通用する裏付けのある新規サプリメント素材の開発を中心に研究開発は行われており、それらに関する製造法および品質に関わる一連の研究も自社研究開発部を中心に進めています。

このように多くの研究を積み重ね、ユーザーの満足度と安全性を高めるための努力を、日々継続しています。


ワキ製薬の研究開発体制を表す図。ワキ製薬は、ヒト臨床機関、大学研究機関、研究専門機関、動物研究機関、それぞれと情報交換を行い、研究・臨床データの採取・確認や、新規素材に関する企画・提案を行っています。
ワキ製薬の研究開発体制を表す図。ワキ製薬は、ヒト臨床機関、大学研究機関、研究専門機関、動物研究機関、それぞれと情報交換を行い、研究・臨床データの採取・確認や、新規素材に関する企画・提案を行っています。




Lumbrokinaseのパイオニア企業として


弊社は長年にわたり、ミミズのタンパク分解酵素の応用についての研究を重ねて参りました。この研究を通じて学んだのは、『ミミズには多くの機能性成分や低分子化合物が含まれている』ということ。

現在、世界中で問題視されている生活習慣病を中心とした「循環器疾患」という分野において、 ミミズの研究を深めることは、世界中の人々に対して健康生活をより充実したものにできる可能性を高めることだと考えています。

社会に対して貢献できる機能性素材の探求に着手し、対循環器素材の第1号素材として、ミミズのプロテアーゼ(Lumbrokinase)を1970年代に開発に成功、1990年代の市場投入から既に30年以上が経過しました。また2011年には自社研究部門を設立し、研究速度の向上と精度を高めました。これからも、更なる探求心と創造性を持ち続け、ミミズを中心に、世界中の動植物に含まれる新たな循環器改善素材の研究開発に取り組んでいきます。



幅広い分野の専門家や研究者が集う


ワキ製薬の研究開発は研究開発部に所属する研究者はもちろん、その他の部門に勤務する者も研究技術者として活躍した者もおり、幅広い人材が社内に集い、情報交換を行いながら仮説を立て、その仮説に対して研究を進め、達成を目指しています。
大学研究機関であらゆる分野の専門職として従事してきた人材、薬剤師、博士号や修士を持つ者。
多種多様な人材が、各々培ってきた研究ノウハウを持ち寄り、日々、新規成分の探求や製品開発に向けて研究を行っております。



これまでの研究実績

1)ミミズ酵素のプラスミン活性測定試験
2)ミミズ酵素のT-PA活性測定試験
3)ミミズ酵素の急性毒性試験(LD50)
4)ミミズ酵素の熱耐性試験
5)ミミズ酵素の有機溶媒耐性試験
6)ミミズ酵素の無機溶媒耐性試験
7)ミミズ養殖床の砒素・重金属分析試験
8)生ミミズとミミズ粉末加工時の菌数測定試験
9)生ミミズの遺伝子解析
10)ミミズ酵素と高圧の関係性特定分析
11)超高圧を用いた酵素活性増幅の工業的製法
12)ミミズ粉末の30日反復投与毒性試験(マウス)

13)ミミズ粉末のACE阻害活性測定試験
14)ミミズ粉末のDDP-Ⅳ阻害活性測定試験
15)ミミズ粉末の細菌を用いた復帰突然変異試験
16)ミミズ粉末のウサギを用いた抗凝固薬併用試験
17)ミミズ酵素の細胞を用いた抗ガン剤併用試験
18)ミミズ粉末のラットを用いた血栓分解能測定試験
19)ミミズに含まれるキチナーゼ阻害活性測定試験
20)ミミズ酵素の健康猫を用いた安全性比較試験
21)HLPのヒトに対する無作為二重盲検試験
22)HLPを用いたフィブリンプレート試験
23)HLPの認知機能に対する細胞試験
24)HLPのt-PA活性確認試験

※自社研究ならびに過去に行った共同研究なども含みます
※その他にも各種試験を随時実施しております。




代表的な研究成果/Lumbrokinaseを高含有するHLP末

多くの医療機関で採用実績を持つワキ製薬のHLP末

近年、世界の先進国では、生活習慣病から誘発される循環器疾患による死亡者が急増しています。
循環器疾患予防は、その前段階である生活習慣病の予防に努めることで、その発症リスクは抑えられると世界中の研究者によって報告されています。
ワキ製薬が開発したHLP末は、これまで生活習慣病に対して有効とされていたミミズ乾燥粉末を、独自の新技術の開発によって、さらに純度を高めることに成功した原料です。

長岡工業高等専門学校と共同で開発した「超高圧を利用する独自の特許技術」によって、酵素の力を阻害する脂溶性の成分や臭いの元となるアンモニアや、変性した不要タンパクなどが除去され、体積あたりの純度(機能性成分である酵素数)が、既存原料と比較して豊富に含有できるように改良されました。

ワキ製薬が開発したHLP末は日本や海外でも既に医療機関での採用もされており、世界中で「循環器を守るの一つの選択肢」として健康産業界、医療業界で注目されている健康素材です。


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